- 2019.07.24
- Journal
「地球の未来は明るい」町民らの願い事が今秋、宇宙へ
瑞穂町けやき館と耕心館で6日に開催された「みずほ★宇宙プロジェクト」の一環として開催された「宇宙七夕まつり」。けやき館では、第5回瑞穂俳句大会が開催され、同町にあるIHIの山中勉さんが記念講演、耕心館では縁日やエアドーム型のプラネタリウムなどが登場し、親子連れでにぎわった。
講師を務めたIHI宇宙活用社会活動担当、調査役の山中さんは「宇宙の今と未来」と題し講演。「瑞穂町生まれの星」と紹介した国際宇宙ステーションやロケット「こうのとり」や、町の子どもたちの作品などを国際宇宙ステーションに届けるプロジェクトについて語った。
山中さんは、宇宙航空システムエンジニア。IHIエアロスペースで宇宙航空事業や国際宇宙ステーションの一般利用を発案し実証。宇宙航空研究開発機構(JAXA、ジャクサ)の主任研究員を経て現在は、社会貢献活動として国際宇宙ステーションを利用した学校授業を共創。町内では小中学生へ「星に届ける作品を創る」授業などを行っている。
「生活に役立つ宇宙活動をしている町」と瑞穂町について語った山中さん。世界15の国と地域が協力している国際宇宙ステーションがサッカーコート大であることや、90分で地球を周回、高度は400キロであり地上からは星として見えることなどを紹介した。
山中さんは「今月16日、晴れていたら南西の方角のほぼ地平線にひと際明るい星が見える。それが国際宇宙ステーションです。約6分間見られるので、皆さん願い事を書いて読み上げてください」と呼びかけ、会場からは笑い声が響いた。
町民らの願い事が入ったメモリーカードを国際宇宙ステーションに届けるロケット「こうのとり」は、エンジンの心臓部に当たるターボポンプが瑞穂生まれ、と山中さん。昨年も瑞穂中学校の生徒がジャクサに届けたが、今年も30日に生徒代表が届けることが発表された。
また、講演では同プロジェクトに関わった瑞穂中の生徒ら4人が登壇し「IHIに昨年職場体験し、ほかの人ができないような貴重な経験ができ、今後も引き継いでいきたい」といった感想を披露。昨年、瑞穂第三小学校3年生の国語の授業で行われた「宇宙詩人になろう」で詩を作った児童の代表が自作の詩を朗読し、会場から大きな拍手がわいた。
山中さんは地球温暖化や森林、湖、生物消滅などの地球の危機について語りつつも、瑞穂の子どもたちなどと進める活動を通し「地球の未来は明るい。将来瑞穂町からノーベル科学者が出ると思う」と述べ「地球への愛、生き物への愛、こういう気持ちを持ち続けることが大切。俳句や詩などを通し文化を育む、世界中の子どもたちと繋がっていくことは大事」と締めくくった。
西多摩新聞 2019年7月12日付 17面より 記事・写真提供:株式会社 西多摩新聞社
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