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都内初の民間小水力発電所 檜原水力発電が開設 檜原村神戸地区に

2018.08.08

都内初の民間小水力発電所 檜原水力発電が開設 檜原村神戸地区に

檜原村の小水力発電事業者「檜原水力発電」(荻原直樹社長)が同村神戸(かのと)地区に建設した「水の戸沢小水力発電所」の落成記念式典が11日、神戸国際マス釣場で行われ、来賓、関係者ら約40人が出席して船出を祝った。同地区を流れる神戸川支流「水の戸沢(みずのとざわ)」の水流の高低差(約91メートル)を利用して発電するもので、中小企業者による小水力発電所の開設は都内初、普通河川利用は関東初という。

同社は、同村の土木事業者「翠高庭苑」(大谷高男社長)が母体企業となり、小水力発電事業を行うため2015年に設立。資源エネルギー庁の支援事業「再生可能エネルギーを通じた地域活性化事業」の採択を経て、昨年6月から水力発電所の建設に着手。総事業費約9千万円のうち7千万円を、建設資金として西武信用金庫五日市支店と日本政策金融公庫立川支店中小企業事業が2分の1ずつ協調融資した。

構想から約5年を費やして完成した発電所は、ペルトン水車と、オーストリアのStocker社製の発電機を使用=写真。水は約900メートル上流から取水し、埋設した導水管を通って建屋内に運ばれて水車を回し、使った水は元の川に放水される。最大使用水量は0・065立方メートル/秒、出力は1時間あたり最大49キロワット。今年4月中旬から運転を開始し、発電した電気は東京電力に売電している。

落成式には村議や地元自治会、金融機関、オーストリア大使館商務部など関係者らが招待され、施設見学も行われた。同社の中村諭司専務は「これからさらなる水力発電の建設を目指しており、今後ともご指導を」とあいさつ。来賓の井上信治衆議は「地球温暖化対策のためにも再生可能エネルギーの普及は国を挙げて応援している。村の活性化にも役立ててほしい」、田村利光都議は「この水力発電が東京全体を照らす光になるように」と祝辞を述べた。

同沢を管理する同村では昨年、発電の原動力としての流水占用について公共物管理条例を一部改正。坂本義次村長は「ぜひこの先進的な水力発電で、檜原村にもまだ多くある中小河川を利用していただければ」と期待を寄せた。

同社の荻原社長(29)は「水力発電は持続可能なエネルギーを安定供給できるので、この事業を通じて次世代に持続可能な社会をつなげていくことが私たちにできること」と意気込む。

「子どものころから川が近くにあり、何か利用できないかとずっと思っていた。7年前の東日本大震災が一つの大きなきっかけになった」と語る翠高庭苑の大谷社長(60)は「まずは支流で実績をつくり、第2、第3の小水力発電所を本流でやりたい。砂防ダムを活用した発電なども考えている」と展望を語っていた。

西多摩新聞 2018年7月20日付 1面より 記事・写真提供:株式会社 西多摩新聞社

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