- 2018.04.10
- Journal
Googleの警告対象が全HTTPページに!WebサイトのHTTPS化を進めましょう
世界最大手の検索エンジンを展開するGoogleは、近年、とくにセキュリティ対策に力を入れています。
そのうち、特筆すべきなのはWebサイトの「HTTPS対応」です。多くのWebサイトで使用されている一般的なHTTP接続では、今後、HTTPS対応できていないという理由から、“警告が表示される”ことになると予告されているのです。
※『A secure web is here to stay』(Googleの公式アナウンス)
その背景にあるのはやはり、Webサイト訪問者へのセキュリティ意識であり、Webサイトの安全性向上というGoogleの方針があると予想されます。
これから先、このようなセキュリティに関する流れは変わりそうにありません。そこでWebサイト運営者は、できるだけ早く、運営しているWebサイトのHTTPS対応を実施するようにしましょう。
そもそもHTTPとは
ここであらためて、HTTPとHTTPSの違いについておさらいしておきましょう。
そもそもHTTPとは、WebサーバーとWebクライアント(ブラウザなど)の間をつないでいる、通信プロトコルのことです。私たちはHTTPがあるおかげで、閲覧したいページや画像、動画などをWebサーバーから得ることができ、ブラウザで閲覧できるのです。
ただし、HTTPは基本的に暗号化されていません。つまり、暗号化されていない状態で通信されていることになります。そのため、セキュリティに欠陥のある(脆弱な)環境下においては、悪意の第三者から盗聴されてしまう可能性があります。
たとえばメールフォームなどから、名前や住所などの個人情報が抜き取られてしまう危険性も否定できません。
セキュリティ対策が可能なHTTPS
そこで注目されているのがHTTPSです。HTTPSとは、SSLを利用しているHTTP通信のことです。
SSLでは通信を暗号化するため、通信経路から情報が抜き取られても、抜き取った相手はその情報を判別することができません。そのため、安心してインターネット上のやり取りができるようになります。まさに、HTTPSはセキュリティ対策の要です。
閲覧しているWebサイトがHTTPS対応されているかどうかを知るためには、URLをチェックしてみてください。
たとえばGoogle Chromeの場合、URLの頭にカギのマークがついており、さらにURLが「https」ではじまっているのであれば、そのWebサイトはHPPSに対応していることになります。他のブラウザも、ほぼ同様の仕組みとなっています。
Googleが目指していること
Googleは、2010年ごろからWebサイトのSSL化を推奨し続けています。そして2018年からはついに、HTTPS化されていないWebサイトにおいて、警告を表示するという方針を決めたのです。
具体的には、2018年7月にリリース予定の「Chrome 68」から、すべてのHTTPサイトで「保護されていません」と表示するとアナウンスしています。
※『A secure web is here to stay』(Googleの公式アナウンス)
そして同記事では、2017年における成果も強調しています。具体的には次の通りです。
- AndroidとWindowsの両方でChromeトラフィックの68%以上が保護されています。
- Chrome OSとMacの両方でChromeトラフィックの78%以上が保護されています。
- ウェブ上の上位100サイトのうち81がデフォルトでHTTPSを使用しています。
これはつまり、「多くのWebサイトがSSLに対応していますよ」ということを、暗にほのめかしていると言えるでしょう。
みんなが対応しているのに、もし特定のWebサイトだけ対応していないとしたら……。SEO対策に響くことは間違いなさそうです。
早急なHTTPS対応を勧める理由
たとえば、企業が運営しているWebサイトにおいて、HTTPSへの対応ができていないために、警告が表示されてしまったらどうなるでしょうか。
きっと、トラフィックだけでなく、企業業績にも大きく影響することでしょう。そうならないために、あらためて、HTTPS対応の重要性についてポイントを確認していきます。
1.Googleの警告
すでにGoogleは、公式アナウンスにおいて、通常のHTTPサイトでは「保護されていません」という警告を表示すると発表しています。この流れは今後も変わりそうにありません。
警告が表示される前に、HTTPSへの対策を進めていきましょう。
2.将来的にはすべてのサイトが対象に
また、公式アナウンスによると、対象となるのはすべてのサイトです。
つまり、Google Chromeを使っているユーザーからしてみれば、HTTPS対応していないすべてのサイトで警告が表示されることになります。どうやら例外はなさそうです。
3.実施までに残された期間は少ない
加えて、警告が表示されるのは2018年7月にリリース予定の「Chrome 68」からと明確に示されています。残された期間が限られている以上、早めに対応しなければ手遅れになってしまう可能性があります。ぜひ、早急に着手しておきたいところです。
安全性の確保はWebサイトの基本
ユーザーの側からしてみると、Webサイトの安全性を確保することは、運営者の義務であると感じられるものです。
たしかに、Webサイトを安心して閲覧できるようにすることは、運営者が責任をもって実施しなければならないことでしょう。これから先、HTTPS化は必須です。企業の信頼やSEOの観点からも、早めの対応をおすすめします。
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